◇おでかけ…公園へ出かけ、凧上げをして体を動かそう!
凧をビニール袋やストローなどで作って、自分達で作った凧で遊びます。
凧の作り方自体はそんなに複雑なものではなく、凧の形に切り抜いたビニール袋にストローで作った骨組みを取り付け、糸を取り付ければ完成となります。子ども達は切り抜いたビニール袋に、各々が好きなイラストや文字を書いて、世界に一つだけの凧を楽しそうに作っていました。今年は辰年ということで、「龍」の字を、指導員が書いた手本を見ながら、書初めのように一生懸命に書き写す子もいました。
この日は冷え込みが酷く、風もあまりなかったことから、凧上げは翌日に行いました。近くの公園へ行き、ひもをしっかり持って走りながら凧を上げます。風はそんなに吹いてはいませんでしたが、子ども達が楽し気に走る姿に応えているかのように、凧はふわふわと上がっていました。「一緒に走ってよ」と、指導員を誘って指導員と一緒に走って凧を飛ばしたり、他の友達と追いかけっこをするかのように走り回ったりと、元気に走り回る子ども達の姿に、指導員も元気を貰いました。
◇運動療育…サーキットトレーニングで体幹・バランス感覚を鍛えよう!
毎月恒例の活動です。子ども達はこの活動に慣れていますが、この日は「速く体を動かす」のではなく、「丁寧に体を動かす」ことに主眼を置き、活動に取り組みました。
「バランスストーンは必ず全て踏む」「マットの迷路はマットに触れないように進む」「ミニハードルに当たらないように進む」など、大人でも気を付けないと完全クリアは難しいような課題を敢えてこの日は課しました。最初は気を付けていても途中で気が抜けてハードルを崩してしまったり、慣れからの不注意でミスをしてしまったりと、中々完全に攻略するのは難しいようでしたが、頑張ってクリアしようと真剣な顔つきで取り組む様子がありました。特にミニハードルは、その感覚の狭さに「出来るわけないやん!」と、泣き言をぼやきながらも、ひっかからまいと、足元に意識を集中させながら、熱心に取り組んでくれました。
後半になると子ども達も課題設定に順応し、完全に攻略し始める子も現れ始めました。その子たちに対しては「速く、丁寧に」というステップアップした課題を与えました。丁寧さと速さを両立させるとなるとまた一段と難しくなったようですが、これもクリアしようと頑張る様子がありました。丁寧にこなすのが難しい子、丁寧に出来ても早くまでは意識しきれない子、どちらもおおよそできる子など色々いましたが、どの子も自分に与えられた目標に向かい、頑張ってくれていました。
何度も経験のある活動でしたが、この日の子ども達は普段とは違う、何時もよりも真剣な雰囲気で活動に取り組んでくれました。
◇指先微細運動…アイロンビーズで色々な形を作り、集中力を身に付けよう!
久しぶりの人気の活動です。子ども達の器用さと創造力が試されます。
好きなモノを思い浮かべ、ビーズの型に一つずつ色の付いたビーズを並べていきます。好きな車、好きなロゴなど、イメージしやすく形にもしたものを印刷してもらい、それを見ながら工夫してビーズで表現する子もいれば、何も見ずにイメージだけで進めていく子など、各々が自分の作業に集中していました。シンプルなものを沢山作る子もいれば、一つの作品に全力を注ぎ、対策を作ろうと奮起する子など、まさに十人十色な制作風景でした。中には好きな芸人の顔をビーズで表現する子もおり、そのクオリティは目を見張るものがありました。あまりの完成度に、「すげぇ!」「もう本物やん…」と、賞賛の嵐でした。そんな和気藹々とした一面もありつつ、制作中の子ども達は皆真剣な顔つきで、黙々と己の作業に取組んでいました。完成したものをアイロン台へ持ってくる途中に崩してしまう子もいましたが、めげずに1から作り直すなど、根気強さも見られました。
出来上がったアイロンビーズを並べてみると、改めて子ども達の個性が見て取れ、どれもその子らしさのつまった仕上がりとなっていました。