◇微細運動…折り紙で秋を感じるものを作ろう!
折り紙を使い、紅葉・キノコ・栗の3種類を作りました。
始めに、難易度としては最も低い、栗を作りました。手順も少なく複雑な折り方も必要としないので、折り紙が苦手な子たちも、「これなら簡単やん!」と、栗を量産してくれていました。同じ折り方で作ったたくさんの栗ですが、仕上げに付けた模様で、それぞれの個性が彩られました。
次に折ったのは、キノコです。折る手順の前半は殆ど栗と変わらないため、「今日の折り紙簡単やな」と、余裕を見せていた子ども達ですが、後半になると栗よりも複雑な折り方が度々登場するようになり、徐々に顔つきが真剣になっていきました。折り紙によくある「潰して三角形に折る」という手順が、苦手な子には難しいようで、得意な子や指導員が手伝ったりしながら、鮮やかなキノコたちがたくさん生まれました。
最後に、紅葉です。栗やキノコとは違いそれなりの難易度があり、折り方もさることながらハサミも使用するというひと手間まであります。キノコでもあった「潰して三角形に折る」という手順がたくさん登場し、折り重なった所をハサミで切るので、「分からんわからん!」と嘆く子もいました。折り紙を得意とする子たちが活躍し、積極的に苦手な子たちのフォローに回ってくれたりしたおかげで、カラフルな紅葉がこれまたたくさんできました。
スカイには折り紙が得意な子が多く、自ら小さな折り紙を選択し、小さな作品を作ってくれたおかげもあり、3種類しか作られていないとは思えぬほど、にぎやかな秋がスカイに色づきました。
◇学習支援…定規を使って点つなぎをしよう!きれいに線を描こう!
一見、簡単そうなこの活動ですが、「きれいに」引くことを意識すると大人でも意外に難しくなるものです。今日はそんな点つなぎを、少し変わった方法で行いました。
そもそも学校で定規を使ったことがない1年生の子に対しては、お手本通りの形を真似して引いてみよう、という課題を出しました。定規を初めて使うのが面白かったようで、どんどん線を引いていきました。「(お手本通りに線を引くのは)難しい」と言っていましたが、笑顔で最後まで活動に参加してくれました。
2年生以上の子に対しては、「指示を聞いて、それに従って正確に線を引き、最終的に形を正解させよう、という課題を出しました。例えば、「上に3㎝、そこから右に5㎝、そこから下に…」といった具合です。高学年にもなると余裕そうに正解させていましたが、低学年の中には難しい子もいたりして、「もう一回お願い!」と、良い雰囲気の中で盛り上がっていました。中には途中から分からなくなってしまった事が悔しくて泣き出してしまう子もいたりしましたが、難易度を変えてみると、丁寧にまっすぐ綺麗な線を引くことができていました。線を引き終わったその子の顔には、もう笑顔が戻っていました。
後半には長さを0.5㎝刻みにして難易度を上げて行いました。こうなると前半は余裕を見せていた高学年たちも「やばい分からんなった!」と、苦戦していました。友達と確認し合ったり、素直に「ゆっくりもう一回言って」とお願いしてきたりと、楽しい雰囲気の中で、定規を使った点つなぎを練習することができました。
運動療育とは違い、座学っぽくなってしまうこの活動でしたが、子どもたちは真剣かつ笑顔で取り組んでくれていました。
◇買い物実習…駄菓子屋さんへお買い物体験をしよう!
鈴鹿市高岡台にある駄菓子屋「なかよし」さんにて、お買い物体験をさせて頂きました。
200円という限られた予算の中でしたが、これまでにもスカイでのお買い物体験に来てくれていた子たちからすれば、お手の物です。低学年の子たちも、自分で合計金額を計算しながら、買い物に勤しんでいました。値札を見ながら、順々に計算して、分からなくなったら素直に指導員に確認してもらったり、高学年にもなると掛け算を駆使して計算する子もいたりと、お買い物をする様子を見ても、その子の個性が浮かび上がってくるようでした。
子ども達が計算して買い物かごに入れたものを、会計の前に指導員が確認するのですが、みんなしっかり200円前後に収めているどころか、中には200円ぴったりでお買い物を成功させてくれた子もおり、お買い物はばっちりでした。お店を出る際にも「ありがとうございました!」と、元気よく店員さんに伝えてくれたり、「お仕事頑張ってください。」と声を掛ける子もいたりしました。
スカイに戻ってきてから、自分たちで買ったお菓子をおやつとして食べました。自分で選んだお菓子なだけあって、みんな嬉しそうに食べてくれていました。
お世話になった「なかよし」さん、ありがとうございました。