多くの子が新学期を迎えたこの日は、遊びの中で友だちと協力することを学ぶ、風船を使った活動を行いました。

風船リレーは、まずは慣れてもらうために広げた新聞紙の上に乗せ、体格が近しい子同士のペアで協力して運びました。取り組む子ども達の様子を見て見ると、低学年の子たちは風船が動かないように「こっちこっち！」と声を掛け合いながら慎重に運んでおり、高学年の子たちは敢えて新聞紙の上で風船をバウンドさせ余裕を見せつけていました。２回目以降になると、余裕を見せる高学年に感化された一部の低学年の子たちも新聞紙の上で風船をバウンドさせ、楽しんでいました。新聞紙の次はうちわで挟んで運んだり、手で撃ち合いながら運んだりと、色々な方法で運びました。終始何かしらの技を見せる高学年に「すげぇ～」と、感嘆を漏らす低学年の子たちが印象的でした。

風船バレーは、何度もやったことのある運動療育であり、ルールも分かりやすいことから、大いに盛り上がりました。仲の良い子とペアを組んだり対決したり、格上の高学年や指導員に挑戦してくれたりと、とても楽しんでくれていました。

まずは伴奏に合わせて身体を動かします。ゆったりとした伴奏にはゆっくりとした動きを、テンポの速い伴奏には素早い動きを合わせるなど、伴奏をしっかり聞かなければこなせない内容でした。前回と違ったのは、床に手をついたりする動きが増え、少し動きが難しく複雑になったことです。ですが、音を聴きながらの運動が、子ども達にとっては楽しいようで、参加した子供たちは皆、楽しそうな笑顔に溢れていました。「早い早い！」「ゆっくり過ぎるよぉ～」と、曲調が変わるごとに子ども達のかわいらしいリアクションが見られました。

次に、指導員が即興で作ったリズムを子ども達の前で実際にリズム打ちをし、ウッドブロックで叩く、という活動を行いました。リズムも単純な四分音符だけのものではなく、八分音符・付点四分音符など、音の長さが違う音符を組み合わせたもので行いました。大人でも、よく聞かないと違いが分からないような、微妙な音の違いでしたが、一生懸命に聞き分けようとする真剣な顔つきの子もいれば、楽器を扱うことが楽しく、終始ニコニコ笑顔で取組む子もいたりと、子どもによって取り組み方は様々でした。また、2種類のリズムを子ども達に見せ、今弾いたのはどっちかを当てるクイズでは、「どっちも一緒やん！」と素直な感想を述べる子もいる一方で、「わかったわかった！」と嬉しそうに答える子もいたりしました。

新学期が始まったばかりの週末でしたが、その疲れを感じさせぬほど楽しんでくれていました。

みんなでお好み焼きを作ります。調理工程はそんなに多くはないですが、キャベツをたくさん切るので、気を引き締めて取り組みました。

キャベツは粗みじん切りにしました。芯を取ったり固い部分を切ったりするのは、高学年にお願いしました。普段から家で手伝いをしていたり、スカイの調理実習の活動で何度も包丁を経験している高学年たちは、もはや一人で全部作れてしまうのではないかと感じるほど、安心して任せられる腕前です。低学年の子たちも、包丁の持ち方やキャベツの押さえ方など、一つ一つの工程に気を付けながら慎重に且つ丁寧に、固くて切りにくいキャベツを細かく切ってくれていました。

生地を混ぜたりする工程は、「ダマがある程度出来るように」「空気が少し入るように」などといった、感覚的なコツがいくつか必要でしたが、「こんな感じ？」と、指導員に質問しながら、楽しそうに混ぜてくれていました。

焼く工程では、綺麗な形になるように、熱心に形を整えながら焼き加減を見る様子がありました。中には四角いお好み焼き、三角形のお好み焼き、漫画のキャラクターのような形をしたお好み焼きなど、子ども達ならではの独特なお好み焼きがいくつもできました。お好み焼きの醍醐味ともいえるひっくり返す作業は、平然とやってのける子もいれば、１回目は指導員にやってもらいつつも２回目は挑戦してくれたりと、全員が一度は体験してもらいました。上手くいったときの子ども達の顔はとても嬉しそうでした。

ソースやマヨネーズ、鰹節といったトッピングを各自好きなようにかけてから、いただきますをしました。自分で作ったお好み焼きの味は格別なようで、たくさんの「美味い！」を頂きました。